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AF35M オ−トボ−イ
キヤノン初AFカメラ

発売は昭和54年11月。
このAFの原理は近赤外光アクティブAFというものである。今ではあたりまえのAFだが実用化するためには大変な苦労があったと思われる。
AFコンパクトカメラでは、またしてもコニカに先手を取られているが、このカメラはフォ−カスロックもできて、自動巻き上げ、自動巻き戻しといいことずくめ。ここにキヤノンの巻き返しの秘訣がある。キヤノンはいつもそうだが、他社が先行発売しているものを、まったく違う原理で普及期らしからぬハイスペックでしかも低価格でポ−ンと出す。このAF35Mもそうだが、過去にはレンジファインダ−のP、一眼レフのAE−1、最近ではEOS 1000やKissなんかが正にそうである。このAF35Mもキヤノンの販売戦略で見事に成功している。


朝日ソノラマ刊「クラシックカメラレビュ−No31、キヤノンハンドブック」より

レンズも評判がよく、いままでF−1でスナップしていたキヤノン党が絶賛し、スナップカメラとして用いたということである。たしかに簡単なスナップはこれ一台で間に合うほどの実力は持っていると思う。

みのかんのAF35M
一時期はこのカメラばっかり使った覚えがある。それまではAFはよくはずすという認識があったが、多分フォ−カスロックのないカメラを使っていたのではないかと思う。
スナップにも使ったが、巻き上げ音が少々うるさいのがたまに傷である。
モノクロで焼くと、物の立体感が出て非常にいい。4切りに引き伸ばしてもまったく違和感がなく、このカメラをきっかけにAFのプラカメも悪くないなと認識した。
このカメラは安かったので2台ある。その後AF35ML、オ−トボ−イ2と初期のふたつのモデルを手に入れるのは時間の問題であった。